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by tanemaki_azumino

カテゴリ:安曇野菜園( 9 )

2月 13日 自治体の法務は大丈夫か

日経グローカルNo.165(2011.2.7)の特集「自治体の法務は大丈夫か」に
安曇野菜園の損失補償の問題が取り上げられています。

個々の損失補償契約の中身は不明だが、全国市民オンブズマン連絡会議では、「全国の三セクの損失補償のほとんどは、安曇野のような『偽装損失補償』ではないか」と見ている。仮に、安曇野の高裁判決が確定してしまうようなことになれば、銀行が保全していると思っていた2兆7000億円もの債権の多くが、実は違法で無効だ、ということになってしまい、彼らの経営を揺るがすことにもなりかねない。

『偽装損失補償』とはよく言ったものです。
安曇野市(旧三郷村)が認めた(注1)損失補償契約の限度額は2億5000万円ですが、
実際に旧三郷村が金融機関と結んだ損失補償契約を見てみると
  A金融機関 2億5000万円
  B金融機関 5250万円
  C金融機関 4875万円
合計で3億5125万円になります。
限度額の2億5000万円をはるかに超えていた(注2)ことがわかります。
C金融機関にいたっては、当初は損失補償の契約書さえなかった。

なんとイイカゲンな契約だったことか。
『偽装』する前にすでにシッポが出ていたようなものです。
とはいえ、契約ですから相手のある話で、
『偽装損失補償』契約には金融機関の貸手責任が当然のこと、あると思います。


(注1)三郷村議会が議決している。
(注2)あくまでも限度額設定であり、3億5125万円の借入をしたわけではない。
    ちなみに、現在の借入残高は1億9000万円ほど。
by tanemaki_azumino | 2011-02-13 23:14 | 安曇野菜園
2月 2日 自治体クライシス

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このあいだ、ツイッターでつぶやいたことですが、
「自治体クライシス~赤字第三セクターとの闘い」を読んでます。
飯綱リゾートでは長野県地域開発公社が関わってましたが、
安曇野菜園では長野県農業開発公社が。
のせられた自治体がバカだったのか。
煽った国、県、銀行にも責任はあるはず・・・

と、まあ、これを聞きつけてのことではなさそうですが、
先日、日経グローカルの取材がありました。
2月初旬発行号で「自治体の法務対策」という特集を組む予定。
安曇野菜園の損失補償をめぐる裁判も取り上げるとのこと。

いろいろ話をしましたが、
そのなかには「金融機関に貸し手責任はあるか」という質問がありました。
わたしは「当然あります」と、きっぱり。


三セク事業に手を出した首長の不見識と行政の無責任、
そこに議会の機能不全が重なった最悪の展開であり、自治体の責任は免れない。
しかし、
不見識と無責任で固めた三セクの事業計画を鵜呑みにして
いや、鵜呑みどころか「こりゃダメだ」とわかっていて、
でも、「自治体ならとりっぱぐれはない」と融資したのが銀行。

自治体もひどいが、銀行もその本来の使命を忘れてモラルに反する融資をした。

この本のオビにはこうあります。
「煽った国も銀行も借金で瀕死の市町村を見捨てていた!」

「自治体クライシス」の出版はちょうど1年前ですが、
その時点ではまだ損失補償契約は違法・無効とする高裁判決は出ていなかった。
だから、この本に語られている三セク問題では、
自治体はただひたすらに損失補償契約を履行するため、もがいています。

そこに、東京高裁の「加藤判決」は救いと解決の道筋をつけたのです。

安曇野市は「加藤判決」を受け入れることで、三セク問題解決のさきがけとなります。
それこそ安曇野市の使命というものです。
今からでも遅くはない、最高裁への上告を取り下げるのが最善の道と思います。
by tanemaki_azumino | 2011-02-03 00:31 | 安曇野菜園
12月 10日 環境経済委員会は菜園債権の放棄案を可決

市議会環境経済委員会は菜園債権の放棄案を可決
~経営責任・行政責任など踏み込まぬまま~


この記事ついては活動報告のホームページでご覧ください。


安曇野市が債権放棄することについて、わたしは一般質問で取り上げます。
平成22年安曇野市議会12月定例会一般質問日程と質問内容はこちら

▼小春日和、田んぼの畦道にオオマツヨイグサのロゼット葉
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by tanemaki_azumino | 2010-12-10 23:34 | 安曇野菜園
11月 25日 債権放棄するなら上告の取り下げを

トマト栽培三セク安曇野菜園をめぐる住民訴訟
9月議会で宮沢市長は
「高裁判決がこのまま確定すれば、安曇野菜園は倒産に追い込まれかねない。最高裁の判断を仰ぎたい」と述べ、上告しました。

しかし、上告したとて「倒産に追い込まれかねない」状況に変わりはありません。
先日発表になった第7期決算は待望の黒字決算でしたが、
緊急雇用の補助金を計算に入れたうえでの数字ですから、実質はやっぱり赤字。
それに、キャッシュフローは黒字とは別の話で、
現金が手元にない状況は変わりありません。
つまり、
損失補償で借りている借金の返済ができない・・・
未払金はなかなか減らない・・・
資金ショートのおそれも・・・


本日の全員協議会では、いよいよ「債権放棄」の話が出てきました。
宮沢市長の説明は、まったくスジの通らないものでした。

債権放棄について端的に言えば、
三セク安曇野菜園は経営に失敗したので、
施設使用料の未払金3億円余は、市として債権放棄せざるを得ないということです。
わかりやすく言えば、
菜園が滞納している3億円余は免除するしかないということ。


宮沢市長は議会や市民説明会で
「旧三郷村の事業計画は甘かった、トマト栽培事業は失敗だった」と認めています。

にもかかわらず、市長は最高裁に上告しました。
上告したということは、
損失補償によって事業継続している安曇野菜園については、
公益性があるから安曇野市の損失補償契約は適法である。
と主張することにほかなりません。

市民に向かっては「失敗した」「債権放棄もやむをえない」と言いながら、
裁判所に向かっては「公益性があるから損失補償契約は適法」
つまり「失敗した」わけではないと主張しているのです。
これは矛盾していませんか。


失敗を認めたその次には、行政の責任を明確にしなければなりません。
その責任の取り方の一つとしては、高裁判決を受け入れることです。
こんな事業に損失補償をした自治体(旧三郷村~安曇野市)に責任がないなんて、
市民のいったいだれが納得するでしょうか。

市民に「債権放棄」をお願いするなら、
最高裁への上告を取り下げてからにしなければスジが通らないというものです。

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by tanemaki_azumino | 2010-11-26 14:12 | 安曇野菜園
9月 30日 民意を見誤らぬように

安曇野菜園株式会社市民説明会の開催について

 市では、新たな雇用の創出や農地の有効活用、さらには新しい農産物の販路開拓などの目的をもって、平成16年度から大規模トマト栽培施設「安曇野市三郷トマト栽培施設」事業を推進してまいりました。
 本施設は、市が出資する第三セクター「安曇野菜園株式会社」がトマトの生産、販売事業を行ってきたところですが、経営が振るわずそのあり方が議論されております。
 このたび平成22年8月末に安曇野菜園株式会社が7期決算を迎えました。
 そこで、市では安曇野菜園株式会社の7期決算状況を含む現在の経営状況と今後の事業のあり方について市民の皆様にご理解いただくため、市民説明会を開催しますので、多くの方のご参加をお待ちしています。
 なお、5地区いずれの会場にも出席いただけますので、都合のよい会場にご出席ください。


27日の明科、28日の穂高、そして今日は豊科。
明科会場は約40人の参加、穂高では10人もいなかったのでは・・・
それに比べて今夜の豊科会場は満席、70~80人はいたかもしれません。
さすが市長の地元だけのことはある、会場の雰囲気がまったくちがいました。

これが安曇野市の民意だと見誤らぬようお願いしたい。

10月4日は堀金、5日は三郷と続きます。
厳しい民意もあることを実感してもらうためにも、
堀金、三郷のみなさん、ぜひ説明会にお出かけください。

穂高は「だれも来ない」ということで、厳しい民意を示したのかもしれません。
それとも宮澤市長の「親衛隊」が穂高には少なかっただけのこと・・・
by tanemaki_azumino | 2010-10-01 01:02 | 安曇野菜園
5月15日 任意の再建対策会議

本日の市民タイムスに次のような記事を見つけました。
短い記事なので全文引用します。

歴代関係者に支援要請 安曇野菜園再建対策会議発足へ

 深刻な経営不振に陥っている安曇野市の第3セクター・安曇野菜園(旧三郷ベジタブル)の再建に向けた対策会議が19日午後7時から、三郷公民館講堂で開かれる。旧三郷村で計画が持ち上がった平成14年からこれまでに、菜園に携わった職員や村議会議員、市議会議員が対象で、菜園側が現在の状況を説明して支援を要請する。宮沢宗弘市長と社長の村上広志副市長、前社長の西山醸司相談役が呼びかけ人となっている。

 菜園は7日の市議会全員協議会で、黒字転換するとしていた7期目(21年9月~22年8月)の業績予想を、654万円の純損失と報告した。さらに、運転資金として6月下旬までに、3000万円の新たな融資が必要な状況も示した。菜園側は市の損失補償の枠内で借り入れをする方針を示しているが、宮沢市長は旧経営陣を含めた関係者に自ら資金を調達する努力を求めている。宮沢市長は会議について「再建計画の第一歩。市の傷口をなるべく小さくする方向を関係者と探りたい」と話している。

 会議は任意の集まりとし、事務局を菜園内に置く。(市民タイムス・浅川寛子)



「どうして自分のところへ出席依頼の通知が来るんだ」と不満顔の人もいれば、
「責任のなすり合いで終わってしまうのではないか」と心配する人もあると聞ききます。

あくまでも「任意の集まり」ということで、
再建計画に向けてどこまで実効性のあるものになるのか、何とも言えません。

しかし、
安曇野菜園を引き継いで7カ月
惨憺たる状況がわかってきた宮澤市長は、
もう見て見ぬふりはできない、先送りは致命的だと判断したのです。

再建対策会議の発足は宮澤市長の「最初の一手」であり、
市民に向けての「次の一手」(市民負担についての説明責任)も考えているはずです。

ひるまず取り組んでいただきたい。

それにつけても、
個人的な責任追及で終わってしまっては何にもなりません。
行政として、議会として、そして住民自治の問題として、
二度とこんな事にならないようにするための反省と対策が必要です。
by tanemaki_azumino | 2010-05-16 00:07 | 安曇野菜園
3月 29日 安曇野菜園やっぱりカゴメ

安曇野市議会3月定例会の一般質問のレポートを
活動報告のホームページにアップしました。

安曇野菜園の赤字経営は今後も続く見通し
~市は安曇野菜園へ支援継続を表明/破綻処理を回避~


2年前の経営改善計画書によれば、
「三郷ベジタブルの技術担当常務となったT氏は、大型栽培施設でのトマト生産や販路拡大について、知識及び経験に富み、経営改善計画実行の牽引車的役割を担います。当社の栽培レベルの向上はもとより、新たな販売品種及び販路開拓を可能とするものです」
として、大きな期待が寄せられていましたが、
この3月で安曇野ルビーは生産打ち切りとなりました。

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そしてまた懲りずに、今度はカゴメの新品種だそうです。
KAGOME高リコピントマト
KAGOMEスナックトマト

大丈夫か・・・
by tanemaki_azumino | 2010-03-29 23:42 | 安曇野菜園
2月 15日 煙に巻かれてしまいそう

昨日のブログ「売掛金も買掛金もマイナス」について、
さっそく15日朝、農政課に電話してきいてみました。

安曇野菜園株式会社・合計残高試算表に前年対比とあるように、
ページの左半分の「前期実績」と「今期実績」は、
11月一ヶ月の出と入りを単純に計算したものである。

つまり、
11月一ヶ月で見たときに、
預貯金の入金より出金の方が多かったのでマイナスになった。
売掛金の計上よりも、売掛金回収金額の方が上回ったのでマイナスになった。
買掛金の計上よりも、仕入れ代金の支払いの方が上回ったのでマイナスになった。
ということだそうです。


したがって、
「貸借対照表」にあたるのは、
右半分の「前期累計」と「今期累計」のところだそうです。


これまで、「合計残高試算表」を出してきたことがなかったのに・・・
出してもらっても、これではよくわかりませんね。

それに、
今回出てきたのは第1四半期の実績、つまり昨年9月から11月の3ヶ月間の実績。

上半期が終わろうとする今ごろにならないとデータが出てこないなんて
それでは経営判断できません。


また煙に巻かれてしまいそう、要注意。
ブツブツ・・・
by tanemaki_azumino | 2010-02-15 22:14 | 安曇野菜園
2月 14日 売掛金も買掛金もマイナス

複式簿記

合計残高試算表の貸借対照表

資産の部の
預金 マイナス表示、売掛金 マイナス表示

負債の部の
買掛金もマイナス表示


そんなことって、あるのでしょうか。

まあ、もし、わたしだったら
会計ソフトの入力ミス、仕訳ミスで、
現金・預金がマイナス表示、売掛金も買掛金もマイナス
な~んてことはあるかもしれませんが・・・

ちゃんとプロがやっているのですから、
何か特別の事情があるのかもしれないので、
明日、朝一に農政課に聴いてみよう。

そうです、農政課です、「トマトの会計」です。

疑問が解けたら、明日また報告します。
by tanemaki_azumino | 2010-02-15 00:28 | 安曇野菜園