いつも市民派ずっと無党派


by tanemaki_azumino

カテゴリ:原子力発電と原発事故( 29 )

4月 22日 原子力発電の利権の構造

「原発行政 電力との癒着を断て」
やっとここまで書いてくれた東京新聞2011年4月19日の社説ですが、
もっとわかりやすく小出先生が質問に答えています。

小出裕章氏原発学習会(主催:生活クラブ生活協同組合・静岡)2011.04.16

原子力発電の利権の構造とはどういうものか?
(講演会録画の01:57:12ごろの質問)

一番簡単な理由は電力会社が儲かったから
何でかというと電気料金が法律で決まっているから
普通は物を買う時に選ぶ事が出来る
でも、電気だけは選べない

電気の値段は電気事業法という法律で決まっている
必要経費と利潤が見合う金額を決めるようにと書いてある
利潤の決め方は電力会社が持っている資産の何%かきまっている
電力会社は金もうけをしようと思えば資産を多く持っているほうがいい
資産を持つためには原子力発電をつくること
一基作るだけで資産がものすごく増える

そこに三菱、日立、東芝の巨大産業が原子力発電所から利益を取ろうとして群がった
群がってやる時にどうしたかというと・・・

戦後米国がやった事は
日本に原爆を作らせないために、原子力の基礎物理学的な研究所を全て壊した

1952年のサンフランシスコ講和条約で初めて原子力の研究が許されたが、
もう、間に合わないので、日本はアメリカから原発の技術を買ってきた
WH(Westinghouse Electric Corporation)とGE(General Electric Company)
自分で作る技術ががないから・・・

加圧水型PWRは三菱
沸騰水型BWR東芝と日立

三菱は毎年1基原子力発電を作る事にした
東芝と日立は一年交代で1基作る
ほぼ20年間続いた
技術者労働者を張り付けて
そういう利潤構造を作って抜けられなくなった

20年間で20づつで1990年に40基できた
その後17基しか出来ていなくてメーカーは困っている
原子力から金儲けが出来なくなって
中国インド東南アジアの国に原子力を売りつけようとしている

世界では今は圧倒的に加圧水型PWRが多い
輸出を考えたのは東芝で、
ウエスティングハウスを丸のみして三菱を蹴落とした
8000億円位払った

蹴落とされた三菱はヨーロッパアレバでヨーロッパ型の加圧を作っているので、
そこと結託して売り込み始め、ものすごい熾烈な戦いになっている

そういう構造があったために今日まで止まれなくなってしまったと言う事です

by tanemaki_azumino | 2011-04-22 23:14 | 原子力発電と原発事故
4月 12日 「レベル7」引き上げの意味

過去の原発事故の例を見ると、
事故の発生から収束させるまでの時間は、
スリーマイルは2時間18分、チェルノブイリは9日間、
福島第一は1ヶ月経過した現在も「収束の目処も立たない状態」です。

今頃になって「レベル7」とは・・・
選挙が終わるまで引き延ばしていたのか・・・


福島原発事故の現状について、
京都大学原子炉実験所小出裕章先生のお話が聞けます。

【福島原発】2011/4/12/火★最悪の「レベル7」引き上げの意味
http://www.youtube.com/watch?v=ruTVbPCGAxw

f0213861_10432489.jpg

by tanemaki_azumino | 2011-04-13 09:46 | 原子力発電と原発事故
4月 9日 放射能を噛み締めながら

先日のこと、生協から届いた小松菜が茨城県産でした。
摂取制限の対象外とわかっていましたが、放射性物質が心配になって
捨ててしまいました。
でも、なんか、どこか、うしろめたさが・・・

そんなとき、
原発関連情報でわたしが最も信頼している小出先生の対処法を聞きました。
痛撃の一言でした。

放射線に関しては安全な被爆というものはない。
社会的にどこまでガマンするかという基準でしかない。

放射能で汚染された野菜はイヤといってだれも食べなくなったら
福島周辺の農民は破局に至る。
わたしはそれを望まない。

ならば、どうするか。

子どもには食べさせてはいけない。
幼い子どもほど放射線に対してものすごく敏感だから。

大人は歳をとるほどその感受性は鈍くなってくるし、
そして大人は原発の存在を許してきたのだから、
(基準値を判断し)汚染を甘受して食べよ。

都会で豊かに生活してきた消費者は、原発を過疎地に押し付けてきたのではないか。
汚染があるからイヤだなんて認められない。

福島第一原発事故:小出裕章 2011.4.1(2)
FM797京都三条ラジオカフェのUstream生中継

放射能を噛み締めながら、考えなければいけないことがあると気付かされました。
by tanemaki_azumino | 2011-04-10 01:34 | 原子力発電と原発事故
4月 5日 原子力を巡る基礎知識5

岩波書店からお知らせです。
2011年世界1月号 特集 原子力復興という危険な夢
 これまで経験したことのない巨大地震と巨大津波、被害はなお続いています。

 かつてない規模の被災者にとって、いま緊急に必要なのは支援、救援体制の整備と静かな喪の時間の確保です。しかし、救援と喪の時間を妨げ、不吉な影を落としているのが、いうまでもなく、福島原発の深刻な事故です。

 本誌は、原子力発電について、その安全性、経済性、エネルギー政策の面などから、疑問を呈し、批判的な論陣を長く張ってきました。

 その直近の号が2011年1月号の特集「原子力復興という危険な夢」でした。

 事故以後、この号を読みたいという要望が多く寄せられました。本屋さんを通じて注文をいただくことも可能ですが、被災地に近いところではそのようなことは不可能です。そこで、著者の方々の了解を得て、特集の一部をPDFとし、当面の間、無料でダウンロードすることができるようにしました。
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2011/01/directory.html
 2011年3月28日
「世界」編集長 岡本厚

by tanemaki_azumino | 2011-04-05 11:39 | 原子力発電と原発事故
4月 2日 怖いのは放射線だけじゃない

放射線は怖いけど、ある意味これはもっと怖い。

放射性物質予測、公表自粛を 気象学会要請に戸惑う会員
(asahi.com 2011年4月2日19時25分)より

 福島第一原発の事故を受け、日本気象学会が会員の研究者らに、大気中に拡散する放射性物質の影響を予測した研究成果の公表を自粛するよう求める通知を出していたことが分かった。自由な研究活動や、重要な防災情報の発信を妨げる恐れがあり、波紋が広がっている。

 文書は3月18日付で、学会ホームページに掲載した。新野宏理事長(東京大教授)名で「学会の関係者が不確実性を伴う情報を提供することは、徒(いたずら)に国の防災対策に関する情報を混乱させる」「防災対策の基本は、信頼できる単一の情報に基づいて行動すること」などと書かれている。

 新野さんによると、事故発生後、大気中の放射性物質の広がりをコンピューターで解析して予測しようとする動きが会員の間で広まったことを危惧し、文書を出した。

 情報公開を抑える文書には不満も広まり、ネット上では「学者の言葉ではない」「時代錯誤」などとする批判が相次いだ。「研究をやめないといけないのか」など、会員からの問い合わせを受けた新野さんは「研究は大切だが、放射性物質の拡散に特化して作った予測方法ではない。社会的影響もあるので、政府が出すべきだと思う」と話す。

 だが、今回の原発事故では、原子力安全委員会によるSPEEDI(緊急時迅速放射能影響予測)の試算の発表は遅すぎた。震災発生から10日以上たった23日に発表したときには、国民に不安が広まっていた。

 気象学会員でもある山形俊男東京大理学部長は「学問は自由なもの。文書を見たときは、少し怖い感じがした」と話す。「ただ、国民の不安をあおるのもよくない。英知を集めて研究し、政府に対しても適切に助言をするべきだ」

 火山防災に携わってきた小山真人静岡大教授は、かつて雲仙岳の噴火で火砕流の危険を伝えることに失敗した経験をふまえ、「通知は『パニック神話』に侵されている。住民は複数の情報を得て、初めて安心したり、避難行動をしたりする。トップが情報統制を命じるのは、学会の自殺宣言に等しい」と話している。(鈴木彩子、木村俊介)


もうひとつ、こんな話もあります。
3月12日、経済産業省原子力安全・保安院の中村幸一郎・審議官が、「(1号機の)炉心の中の燃料が溶けているとみてよい」と記者会見で明らかにしたところ、菅首相は「中村審議官が国民に不安を与えたと問題視し、もう会見させるなといってきた」(経産省幹部)そうです。

そう言われてみれば、この中村さんという人、その後一度も姿を見せませんね。

f0213861_0231980.jpg

by tanemaki_azumino | 2011-04-02 23:06 | 原子力発電と原発事故
4月 1日 原子力を巡る基礎知識4

現在、高レベル放射性廃棄物の最終処分場を持つ国はフィンランドのみ。
ユーラヨキ自治州のオルキルオト島のオンカロが2012年から100年間稼働予定している。


ドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』が緊急公開

世界にさきがけて高レベル放射性廃棄物処理施設(永久地層処分場)の建設を決定したフィンランド。高レベル放射性廃棄物は管理しうるのか? 監督自らがリリカルに人類に問う渾身のドキュメンタリー映画『100,000年後の安全』が、2011年4月2日(土)から渋谷アップリンクで緊急公開されます。
公式サイトはこちらhttp://www.uplink.co.jp/100000/

本来は今年の秋に公開する予定だったそうですが、福島原発の放射能汚染の事故が起き、いま原発に関する知識を得る事を必要としている人が多いということから緊急公開する事なったとのこと。
配給元のアップリンクは入場料から200円を東日本大震災の義援金として寄付することもあわせて発表しています。

【作品紹介】
原発から生まれる放射性廃棄物の放射能レベルが生物に無害になるまでには、最低10万年を要すると考えられている。これは、放射性廃棄物の埋蔵をめぐって、未来の地球の安全を問いかけるドキュメンタリーである。

毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。

フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。

廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保証できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らはそれを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。


by tanemaki_azumino | 2011-04-01 21:45 | 原子力発電と原発事故
3月 30日 原子力を巡る基礎知識3

原子力発電のコストは低い、CO2の排出も少ないと喧伝されていますが
解体撤去・廃炉費用までトータルで見ればオソロシク非効率で危険なものです。


東電:福島第一原発廃炉に30年、1兆円以上-専門家らが試算(1)

東日本大震災で被災し放射能漏れを起こしている東京電力福島第一原子力発電所の原子炉を廃炉にするには30年かかり、費用は1兆円以上に上ると専門家やアナリストはみている。

地震後の大津波で冷却システムが崩壊したことから、6基ある原子炉のうち4基には冷却するために海水を入れたため、復旧は不可能になった。菅直人首相は29日、廃炉になる可能性が高いと述べた。

日本エネルギー経済研究所原子力グループの村上朋子グループリーダーは、福島第一原発1-4号機について、冷却し放射能物質を除去し保管した後に廃炉にする必要があると指摘した。

1979年に起きたスリーマイル島事故では、原子炉1基が一部溶融し米原子力史上最悪となり、5に位置付けられた。世界原子力協会のウェブサイトに掲載されているリポートによると、修理と洗浄に12年、9億7300万ドル(約800億円)かかった。洗浄作業には1000人以上の作業員が携わった。

【廃炉に30年】
日本エネルギー経済研の村上氏は、日本の力だけで行うとすれば、福島第一原発の廃炉には約30年かかるとの見通しを示した。

日本原子力発電は98年に32年の運転を終了した茨城県東海村の原子炉を廃炉にする作業を開始した。作業完了予定は2021年で、費用は885億円。01年6月まで3年かけて原子炉を安定させ核燃料を炉心から除去した。

日本原子力発電に13年間勤務し東海村の原子炉廃炉にも携わった村上氏は「東電が4基の原子炉を廃炉にするのは議論の余地がないことだろう。費用はおそらく1兆円を超えるだろう。損傷した燃料棒を原子炉から除去するのにも2年以上かかる。作業がずれ込めば費用も増加する」と予想した。

【チェルノブイリの影】
世界の原発事故史上最悪だったチェルノブイリでは、14年までに原子炉を覆っているコンクリート建屋を建て替えなければならないが、ウクライナだけでは資金を賄うことができない。高さ110メートルのアーチ型建屋を建設するには15億5000万ユーロ(約1800億円)かかっているが、欧州復興開発銀行(EBRD)が資金の65%を出している。

3月30日(ブルームバーグ):更新日時: 2011/03/30 11:59 JST より

by tanemaki_azumino | 2011-03-30 22:04 | 原子力発電と原発事故
3月 28日 原子力を巡る基礎知識2

福島原発事故/京都大学原子炉実験所助教・小出裕章氏電話インタビューより
皆さん、原爆はご存知だと思います。
広島に落とされた原爆で燃えたウランの量は800グラムでした。
現在、私たちが使用している原子力発電所は日本に54基あり、
平均して1基につき100万キロワットを発電します。

100万キロワットの原発が1日稼動すると、ウランを3キロ燃やします。
つまり、広島型原爆3~4発分のウランを燃やすわけです。

それによって作られたエネルギーの3分の1だけを電気にして、
3分の2は海に捨てるというのが原子力発電所という機械です。
  
(海に捨てるというのは、発熱したものを熱量として捨てるということですか。)
  
そうです。
1秒間に70トンの海水の温度を7度上げて、また海に戻すという、
なんとも言葉に尽くせないほどの膨大な環境汚染をしながら発電する装置です。

小出先生について知りたい方はこちらへ
なぜ警告を続けるのか?京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち?
 大阪毎日放送製作 2008年10月19日(日)深夜24:45-25:45放送

大阪府熊取町にある京都大学原子炉実験所。
ここに脱原発の立場から活動を続けている”異端”の研究者たちがいる。
原子力はわが国の総発電電力量の3割を供給するまでになったが、反面、去年の中越沖地震で柏崎刈羽原発が「想定」を上回る激しい揺れで被災するなど、技術的な課題を完全には克服出来ていない。
番組では、国策である原子力推進に異を唱え、原子力の抱えるリスクについて長年、警告を発し続けてきた彼らの姿を追う。その言葉はエネルギーの大量消費を享受する私たち国民一人ひとりへの問いかけでもある。

by tanemaki_azumino | 2011-03-28 23:15 | 原子力発電と原発事故
3月 27日 原子力を巡る基礎知識

確か東京オリンピックの年だったと思う。
1964年、わたしは小学4年生。
その年の出来事としては(オリンピックは別格として)
新潟地震と、なぜかトンキン湾事件がインプットされています。
兄がベトナム戦争の拡大を心配していたので、覚えていたのではないかと思います。
それは、まあ、我が家に特有の事情だったような気もしますが、
もう一つ忘れられない記憶が原子力発電所です。

当時、有明小学校でも話題でした。
「いよいよ日本初の原子力発電所が完成する」
「原子力の平和利用、技術の進歩は素晴らしい」
東海村は原子力発電所のある場所として記憶されました。
原発の危険性について、だれも小学生には語りませんでした。
原子力発電は夢のエネルギーだと教えられました。
オリンピック、新幹線、原子力発電・・・
10歳の少女は、日本はすごいんだと信じていました。

それから何年たったのかスリーマイル島の原発事故があり、
その数年後にチェルノブイリでも大事故が起こった。

そのころ、友人が「危険な話」(広瀬隆著)の冊子を送ってくれて、
これで、やっと、わたしも原発の危険性に関心が向くようになりました。

少なからぬ友人に善意から「危険な話」を送った彼女でしたが、
当事は「不安を煽るようなものを送りつけてきて」と叩かれたそうです。

あれから20数年、「危険な話」は現実となってしまいました。
福島原発の事故は収束の目処も立たず危機的な状況が続いています。
TVニュースや政府の広報では
「正しい知識と情報により、適切に行動すること」と繰り返していますが、
東電や政府の言う正しい知識と情報が、
そもそも当てにならないのですからどうしようもない。

というわけで、
「正しい知識と情報」として、わたしが役に立つと思うものを随時紹介していきます。
まずは、今のところ危険区域外である人向けに基礎知識編です。
参考にしてください。

「原子力を巡る基礎知識」-京都大学 原子炉実験所 小出裕章
(京都府歯科保健医協会の機関誌「京都歯科協TIMES」に連載)

1.人類のエネルギー浪費(2001年3月号)
2.化石燃料とウラン(2001年4月号)
3.核時代の死の黄金(2001年5月号)
4.幻だったプルトニウム利用(2001年6月号)
5.過剰な発電所と無力な原子力(2001年7月号)
6.原子力の危険の根源(2001年8月号)
7.原子力発電所で大事故が起きたら?(2001年9月号)
8.破局的被害を生む毒物(2001年10月号)
9.木を見て、森を見ず(2001年11月号)
10.原子力から撤退する世界の流れ(2001年12月号)
11.生きるために必要なエネルギー(2002年1月号)
12.医師の皆さんに伝えたいこと(2002年2月号)

小出氏ほか原子力安全研究グループの福島事関連最新資料
なぜ警告を続けるのか〜京大原子炉実験所・”異端”の研究者たち〜
by tanemaki_azumino | 2011-03-27 22:30 | 原子力発電と原発事故