いつも市民派ずっと無党派


by tanemaki_azumino

6月 5日 読まずにはいられない

6月 5日 読まずにはいられない

と言っているのは森永卓郎さんです。
わたしもおんなじで、コイデ本3冊読みました。

週刊アエラに書評があったので紹介させてください。
コイデさんも好きだけど、モリナガさんも、わたしは好きなんです。

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book 森永卓郎 読まずにはいられない
だから私は汚築地の食品を食べ続ける


『放射能汚染の現実を超えて』小出裕章著1300円+税/河出書房新社)
チェルノブイリ原発事故後、20年にわたって「原発には常に破局事故の危険が伴う」と警告してきた著者の思いが詰まった復刻版

 私は、原発は危険だと思う。だから再生可能エネルギーが、一日も早く経済的で安定的な電源になって欲しいと願っている。しかし、東日本大震災以降に盛り上がった反原発運動には、ずっと違和感を覚えてきた。その理由が、本書を読んではっきり分かった。

 本書は、科学としての反原発論を展開している。感情論ではなく、放射能が我々の健康をどのように、どの程度害するのかをデータに基づいて、きちんと論証しているのだ。データから分かった重要なことは二つだ。一つは、放射能は様々な経路で世界中に拡散していく。煮ても焼いてもなくならない。だから誰も放射能から逃れることはできない。もう一つは、放射能は自然界に存在するものを含めて、線量が高いほど健康を害する。だから放射能に安全レベルというのは、存在しない。

 この事実を踏まえながらも、著者自身は放射能から逃れようとしない。チェルノブイリの原発事故のあと、日本では、汚染地域となった欧州の食品を輸入しない運動が広がった。しかし、著者はそれまで通り汚染の可能性がある食品を食べ続けた。日本人が汚染地域の食品を食べなければ、それは所得水準の低い国の人に回る。原発のメリットを受けていない人が、結局原発の被害を背負いこんでしまうのだ。

 同様のことは、福島の原発事故にも当てはまる。放射能汚染を恐れて、国民がこぞって被災地の食品を回避したら、そこの農業や漁業が崩壊してしまうのだ。原発のメリットを享受していながら、自分の身の安全だけを図る生き方を、著者は潔しとしない。

 著者の主張する本当の脱原発のシナリオは、我々のライフスタイルそのものを、エネルギーを浪費しない形に切り替えることだ。そうすれば、放射能汚染の危険からも、差別や抑圧の問題からも逃れることができる。

 ただ、私は煩悩の塊なので、エアコンも冷蔵庫も使い続けたい。だから、私も著者と同じように、汚染の可能性がある食品を食べ続けようと思う。それが、原発を容認してきた人間としての最低限の責任の取り方だと思う。

もりなが・たくろう◆1957年生まれ。経済評論家。著書に「価値組」社会』「民主党不況」を生き抜く経済学』で一ュースのウラ読み経済学』など。

週刊アエラ2011.6.13号より
以上、わたしも同感ですが、ひとつ大事なことを付け加えておきます。

「子どもにだけは食べさせてはいけない」ということ。
幼い子どもほど放射線に対してものすごく敏感だから。
そして、子どもには原発の存在を許してきた責任はないのだから。
by tanemaki_azumino | 2011-06-05 11:53 | 原子力発電と原発事故