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by tanemaki_azumino

12月 9日 「議会側にも責任」常任委で反省の声

12月 9日 「議会側にも責任」常任委で反省の声

安曇野市議会のことではありません。
青森県議会の商工労働エネルギー常任委員会でのことです。
「エーアイエス破産:「議会側にも責任」 常任委で反省の声/青森」(下記参照)

青森県の商工労働部長は
「構想に対する県の責任、企業としての経営者の責任がそれぞれにある」と答弁。
一方、議会側にも責任があると反省する発言もあったようです。

気になるのは議員が次のように発言しているところ。
「後処理に協力すべきところはする。それが県民に対する我々の責任だ」
議会側にも責任があるから、損失補償の支払いを認めざるをえないということでしょうか。


安曇野市では、安曇野菜園の施設使用料未払金の債権放棄の議案が出てきました。
本日の環境経済委員会で細川農林部長は、
「経営責任は会社の中での問題だ。行政責任は当然ある。当初の計画に甘さがあった。しかし、議会の決定の裏付けがあったからできたことで、民主主義の基本からいえば市民にも責任があるということだ」と発言。

わたしも議会には大きな責任があると考えますが、
だからといって、
「元をただせば市民の責任」で「市民負担」も当然ということにはならないでしょう。

「よかれと思ってやったことに一々責任を問われては、行政はやってられない」
という意識が行政の無責任体質に通じているのではないでしょうか。


エーアイエス破産:「議会側にも責任」 常任委で反省の声 /青森

 県の「クリスタルバレイ構想」誘致企業1号の「エーアイエス」(六ケ所村)が破産申請した問題は3日、県議会商工労働エネルギー常任委員会でも取り上げられた。委員らからは県の責任を問う声とともに、構想を認めてきた議会側にも責任があるとして反省の声も上がった。

 今博委員(民主)は構想の中核を担う同社が破産に至った責任の所在を追及。桜庭洋一商工労働部長は「構想に対する県の責任、企業としての経営者の責任がそれぞれにある」と答えた。一方、議会側にも責任があると反省する発言もあり、阿部広悦委員(自民)は「後処理に協力すべきところはする。それが県民に対する我々の責任だ」とまとめた。

 県出資の財団法人「21あおもり産業総合支援センター」は同社に貸し出す工場を建設しており、未回収のリース料など約20億円を県が損失補償しなければならない恐れがある。今委員は、工場が空き屋状態になれば維持費もかさむと指摘した。工業振興課の葛西崇課長は「損失補償20億円は新たな企業を入れることで解消される。工場を有効活用し、解雇された従業員の再雇用のためにも早急に利用する企業の誘致に全力を注ぐ」と述べた。

 このほか、構想の見直しについて県の姿勢をただす意見も出た。

 構想は来年3月に策定から10年を迎えるため、県は過去の取り組みと課題について年度内に検証すると回答。新たな産業振興策として低炭素型のものづくり産業の企業立地を進める検討にも入っており、産学官の有識者で作る検討委員会が今年度中に新たな産業策を打ち立てるという。【矢澤秀範】

毎日新聞 2010年12月4日 地方版


青森県の損失補償も、
安曇野菜園の損失補償をめぐる「加藤判決」が当てはまるケースで、
法的に「違法・無効」だと、わたしは確信します。
by tanemaki_azumino | 2010-12-09 22:29 | 議会と地方自治