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by tanemaki_azumino

10月 24日 景気回復で貧困は解消しない

10月 24日 景気回復で貧困は解消しない

昨夜の湯浅誠講演会より

「必ず結婚したい」男子は07年68.3%。「いずれ必ず」子ども持ちたい7割。
(関西大学の学生調査)
20代未婚男性の86%が「子どもに積極的に関わりたい」、70%が「育休とりたい」
(電通調査)

けれど、
今は、このささやかな願いさえかなわないような社会になってしまった。
こんなデータもあります。

東京の25~34歳未婚女性の約7割が結婚相手に400万円以上の収入を求めているが、
同年代男性の約8割はそれ以下の収入しかない。

05年の男性の生涯未婚率(50歳時点で一度も結婚していない人の割合)は約16%。
30代男性の38.6%、40代男性の19.6%が未婚。

ちなみに30年前は男性の生涯未婚率は2%。05年の8分の1。

雇用者所得は、いざなぎ景気1965~70年のとき約1.7倍。
2002~07年は1.0倍。つまり増えなかった。
(経産省『通商白書2008』)。


湯浅さんは、以上のようなデータから読み取れることとして、

親の世代は、だれでもまじめに働きさえすれば一家を養っていくことができた。
子の世代は、どんなにまじめに働いても自分一人の生活さえおぼつかない。

ところが、親の世代の言うことときたら、
「仕事が長続きしないのはやる気がないからだ」
「仕事の選り好みなどしている場合じゃないだろ」
「死ぬ気でやれば何だってできるはず、気合いが足りない」

しかし、子の世代の実情は
「長続きどころか、派遣やパートしか仕事がない」
「選り好みできるほど、そもそも仕事がない」
「いくら気合いを入れたところで、契約切れればそれまでか、過労死するか」

つまり、
ちゃんと働いていても貧困に陥ってしまう。
そういう社会構造になってしまった(してしまった)ということ。

戦後最長の好景気だったという2002~07年
確実に貧困層は増加していたのです。
誰かは儲けているのに、
その富の再配分がうまくいっていなかったということ。

経済成長と景気回復で貧困が解消するというのは、もはや古い発想。
貧困それ自体を政策課題にしなければ解決しない。
by tanemaki_azumino | 2010-10-24 23:11 | 反貧困