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by tanemaki_azumino

7月 27日 長野県庁舎耐震工事によせて

7月 27日 長野県庁舎耐震工事によせて

午前中、仕事で長野県庁へ。
青空にすっくと立つ県庁舎を見て、
この建物もずいぶん古くなってきたはずだけれど、
耐震工事はどうなっているのだろうかと、ふと心配になりました。

わたしが小学5年生の時、社会見学したのは古い木造の県庁舎でした。
高校3年になって信大教育学部を受験した頃には、新しい庁舎になっていました。
これが1973年のことですから、それ以前の竣工ということになります。


帰ってきて調べてみたら、長野県庁舎の耐震工事のことがわかりました。

◆基礎データ
・長野県庁 本館棟竣工年:1967年(経過年数43年)
・建築面積:3426㎡(安曇野市が計画している新庁舎とほぼ同じ)
・階数:地上10階、地下1階(安曇野市が計画している新庁舎は地上5階、地下1階)
・延床面積 3万5964㎡(安曇野市が計画している新庁舎の約2倍)
・構造種別:鉄骨鉄筋コンクリート造

◆耐震工事総事業費 約40億円
 (平成23年度から工事の予定。予算が未決定なのであくまで目途)

◆耐震の方法 免震工法
 ・耐震工事費
 ・地下1階部分を移転するための仮庁舎の建設費
 ・設備関係の移転
 ・エレベーター工事、など。

◆工期 平成23年度から3年1カ月(予定)

◆工事中の執務 日常の執務に影響しないために免震工法を選んだ。
 免震工法であれば、「居ながら」「使いながら」工事ができる。

◆なぜ耐震改修を選択したのか
 耐用年数というのはあくまで目安。
 平成7年に耐震診断をした際、コンクリートの強度だけの単純計算だけだが、
 耐震改修後も20年は十分に使えるだろうとの判断。

 県の施設(高校や合同庁舎など)をすべて耐震改修するためには約180億円かかる。 一方、県庁本館棟の建て替えをすれば200億円以上はかかるだろう。本庁舎だけを新築して、他の施設は耐震改修で済ませるのは理解されにくい。耐震改修がもっとも合理的と考える。


以上、県の方針です。
なお、耐震工事の計画を立てるにあたって、
静岡県や山梨県、三重県、愛知県などを参考にしたとのことです。


安曇野市も県にならって
耐震、改築などして使える建物を活かす方向で庁舎建設を考えたらどうでしょう。
80億円もの大きな庁舎を建てるより、
その方が、地元業者に仕事がまわって市としても潤うはずです。
分庁方式を極めることで、職員の能力が向上し発揮されるでしょう。
大きな本庁舎を持たないやり方が、安曇野らしさにつながると信じます。
by tanemaki_azumino | 2010-07-28 01:44 | 本庁舎建設問題